「ゆびぬき小路の秘密」を読んで
時間旅行の物語が好きです。
で、小風さちさんの「ゆびぬき小路の秘密」です。
舞台はイギリスのサウスウッドという町。
仕立て屋のおばあさんが作るコートが、着心地が良いのです。
袖を通すと腕を吸い込むようにするりと着れてしまう。
着た時に何かやわらかいものに、ふわりと包まれたような感じに
なるというのです。
ほかにも、石畳を歩くときの足の裏の感じが描写されているのですが、
体の感触が読んでいて伝わってくるのが良いなと思いました。
そして、仕立て屋のおばあさんが、
「大切なものほど、手放さなければならないんだよ、バートラム」
と、着心地の良い服を仕立てる秘密を教えてくれます。
そこに時代を超える真実が書かれているように感じました。
絵は小野かおるさん。
白黒の線画ですが、状況の説明だけではなく、読者の参加を求める
絵です。人物たちの目がボタンのようで、瞳が描かれていません。
表情を細かく描かないことで、物語の挿し絵としてのバランスが良い
のだと思います。この絵を助けとして読者は自由に想像することができます。
下の私の絵は、靴が面白くて描きました。どこのメーカーか知りませんが、
編み込んであるヒモが黄色だった。
ひとり暮らし ひとり踊り
4月から新生活でひとり暮らし。
というのに憧れましたが、私は経験していないです。
どんなもんですかね?
やはり心細いものでしょうか?
10代の頃、バレエを習っていて、とても孤独でした。
たくさんの女の子の中で、たったひとり男なんです。
わからないことがあっても気軽に話しかけられない。
踊る時は、女の子たちは4、5人でいくつかの
グループになって踊りますが、私は一人です。
誰も頼れません。振り付けを覚えてなければそこで終わり。
かなり厳しい状況ですが、教師の目は
私ひとりに注がれるので上達は早かったかもしれません。
そこで音楽の波に乗るコツを身につけたと思います。
ひとり暮らしも、何かを身につけるチャンスかもしれませんね。
何を見つめているのか?
身近なものをスケッチすることが
多いです。この猫は近所で保護したときは
手のひらに収まる大きさでした。
茶トラは大きくなるといいますが、いつの間にか
成長して、けたたましい声で起こしてくれます。
窓の外にカラスがいて、じっと見つめている姿です。
年賀状
2018年の年賀状を年が明けてから書いています。手書きでの年賀状は、かなり少数でしょうが、俺は手描きで文字と絵を描く。
ほかの方法が面倒くさく感じてしまうというだけの話なんです。
絵の描き方
ある人が質問しました。
「絵が描けるようになるにはどうしたらいいですか?」
その人の「絵」がどんなものだかわからないと
答えようがないです。写真のような絵ですか?
それともアニメのような絵ですか?
俺のやり方でいいなら丸と三角と四角でできますよ。
まあ、こういう絵でいいならってことですが・・・・。
トレースしたり、コピーしたりという技術も大切ですが、
白い紙に思い浮かんだイメージを描くということは、
挑戦しがいのある冒険です。何度もやって経験値を上げていくこと。
きっと、何か身につくと思います。