モーリス・ベジャール
時間が経つと忘れられていく時代の空気。
1980年代だったら、私の場合ベジャールです。
バレエの革命があったんです。
バレエの男って言ったら白いタイツの王子。
いったいどこがカッコイイのか?
股間が目立ってしょうがないし、弱そうなイメージ。
当時の日本男子は足が短かった。
そんな貧弱なイメージの日本のバレエ界を
変えてしまった振付家。
それがモーリス・ベジャールだ。
やはり、クロード・ルルーシュ監督の
「愛と哀しみのボレロ」が大きい。
私は中学生だったけど、この映画を8回は観たよ。
ボレロを踊っていたジョルジュ・ドン。
白いタイツの王子とは対極の野獣のようで
カッコイイな〜と感じたのは時代の空気もあった。
男を美しいと感じたのは、ブルース・リー以来で、
1980年代から『美しい男』という感覚はあたりまえ
になっていったように思う。