ニジンスキー
東京都美術館でのコートールド美術館展。
魅惑の印象派。
確かに名作がそろっていて面白い。
で、びっくりしたのがロダンの彫像があったこと。
小さいもので、握りこぶしほど。
バレエの好きな人だったら反応があるでしょう。
それは、ニジンスキーです。
映画になったり、漫画になったりの神がった人物。
本当のところ彼の踊りはどうだったんだろう?
バラの精でそんなに高く跳んだのか?
春の祭典初演の客席の大騒ぎ、ほんとうに殴り合いになったのか?
ペトルーシュカの彼の首は人形のように傾いていたのか?
僕はもう中学生の頃からその魅力のとりこだった。
ロダンのニジンスキーは片足で立っていて、顔などはっきりしない。
もう片方の脚を抱えるようにしていて、空気を震わせるように頭部が
グニャリと溶けたように見える。
ロダンはニジンスキーの獣のような動きを捕まえたのかもしれない。
というわけで必見のニジンスキーなのです。