長新太さん
魚や鳥や猫を見ていると
脱力感とか、浮遊感という言葉の意味が
ジワリとわかってくる。
そうか、こんなに柔らかく鋭く生きているのだな〜
そう感じるのです。
長新太さんの絵本もそんな感覚の世界です。
私が初めてお会いしたのは、
まだ寒い日で鼻をかんでおられました。
隣に漫画家の永島慎二さんもおられました。
20代の私はただ憧れていた人物にお会いしたいと
ヒョコヒョコ出かけて行ったのでした。
その時はドキドキで何も会話ができませんでした。
のちに
「あなたはお父さんにそっくりだね」
と顔を覚えてもらうくらいにはなったのです。
しかしその頃にはご病気で、
あっという間に亡くなってしまわれた。
たくさんの長ファンを葬儀で目にした時に
偉大な仕事を成し遂げた人だったのだと
改めて感じました。
というわけで、長新太さんは永遠不滅です。
脱力、浮遊、変身、なんでもOK!