荒削りなのだ!
何か手を使って作るのが好きなんだな。
でも、他人はそんな僕を見て誤解する。
この人は器用で、クオリティの高い仕事ができるようだと。
繊細できちんとした人だと。
ちがうちがう。
僕は今だに小学生のレベルで工作をしているだけなんだ。
作業そのものを味わって楽しみたいんだ。
完成度なんてどうでもいい。
そして、その事実があらわになると人は笑う。
仕事が雑だと。使えない奴だと。
勝手に思い込み、勝手にがっかりしている。
僕は見かけよりも子どもで、思いついたままに動いているだけなんだ。
♪人間、荒削りのほうが損をする、すべすべしていたほうが良い。
でもそれじゃこの世の中ぜんぜんよくならない♪
と、岡真史が書いていた。今になってこの単純な言葉が身にしみている。
そして、
大竹伸朗さんのコラージュにあこがれた。
今も自分にはその気持ちが残っている。
あのしっかりとした手は握手したら柔らかだった。